洗面台のサイズ選び方・測り方完全ガイド|プロが教える後悔しない最適解

新築やリフォームで洗面台を選ぶとき、「サイズ選びで失敗したくない」と悩んでいませんか?洗面台は毎日使う場所だからこそ、少しの使いにくさが大きなストレスに繋がります。「設置してみたら圧迫感がすごい」「高さが合わなくて腰が痛い」「収納が足りなくて物があふれる…」といった後悔は、絶対に避けたいものです。

この記事では、洗面台選びで最も重要な「サイズ」に焦点を当て、プロの視点から後悔しないための測り方と選び方を徹底解説します。

この記事を読めば、以下のことが分かります。

  • 初心者でも失敗しない、正確なサイズの測り方
  • 家族構成やライフスタイルに合った間口・奥行・高さの選び方
  • サイズが決まった後の、種類や機能選びのポイント
  • 交換・リフォームにかかる費用相場と注意点

洗面台選びの結論は、「まず、設置スペースを正確に測ること」です。この最初のステップを正しく行うことで、理想の洗面空間づくりは9割成功したと言っても過言ではありません。さっそく、具体的な測り方から見ていきましょう。

より幅広い洗面台リフォームの情報を知りたい方は、こちらの洗面台交換・リフォームの総合ガイドもあわせてご覧ください。

【STEP1】失敗しない洗面台選びは「正確な採寸」から!プロが教える測り方

洗面台選びを始める前に、必ず行うべき最も重要な作業が「採寸」です。ここで寸法を間違えてしまうと、希望の洗面台が設置できなかったり、使い勝手の悪い空間になったりする原因となります。

ここでは、誰でもプロのように正確な採寸ができるよう、測るべき場所と見落としがちな注意点を分かりやすく解説します。

基本の4箇所:間口・奥行・高さ・全高の正しい測り方

まずは、洗面台の設置に必要な基本的な4つの寸法をメジャーで測りましょう。

  1. 間口(横幅)
    設置スペースの壁から壁までの距離を測ります。現在洗面台が設置されていても、その幅だけでなく、必ず壁から壁までの「有効寸法」を測ることが重要です。
    【注意】床に近い部分にある「巾木(はばき)」と呼ばれる出っ張りを考慮せず、壁の一番狭い部分で測るのがポイントです。

  2. 奥行き
    設置面の壁から、洗面台を置くスペースの手前までの距離を測ります。この奥行きが、洗面所内の通路幅や人の動きやすさを左右します。

  3. 高さ(カウンター高)
    床から洗面ボウル(手を洗う部分)の上端までの高さを測ります。この高さがご自身の身長に合っているかどうかが、使いやすさの鍵となります。

  4. 全高
    床からミラーキャビネットなどを含めた洗面台全体の高さを測ります。これは、天井までの高さはもちろん、照明や梁(はり)などの障害物がないかを確認するために重要です。

見落としがち!周囲の環境と動線チェックリスト5選

寸法を測るだけでなく、設置後の使い勝手を具体的にイメージしながら、以下の5つのポイントも必ず確認しましょう。

  1. 扉や引き出しの干渉
    洗面所のドアや、隣接する収納棚の扉を開けたときに、新しい洗面台にぶつからないか確認します。洗面台自体の引き出しや扉を開けるスペースも必要です。

  2. 洗濯機や人との動線
    洗濯機を置く場合、そのスペースは十分に確保されていますか?また、人が一人通れる幅(目安として75cm以上)が確保できるか、家族がすれ違う際に窮屈でないかも重要です。

  3. 給排水管・コンセントの位置
    現在の給排水管やコンセントの位置を確認します。選ぶ洗面台によっては、配管の移設工事が必要になり、追加費用が発生する場合があります。コンセントが洗面台の裏に隠れてしまわないかもチェックしましょう。

  4. 窓・換気扇・スイッチ類
    新しい洗面台が、既存の窓や換気扇、照明のスイッチなどを塞いでしまわないか確認することが必要です。採光や換気が妨げられると、快適性が損なわれます。

  5. 梁(はり)・点検口
    天井に梁がある場合、ミラーキャビネットの高さに制限が出ることがあります。また、床や天井の点検口が洗面台で塞がれてしまうと、将来のメンテナンス時に困る可能性があります。

【STEP2】ライフスタイルに合うサイズの選び方|間口・奥行・高さを徹底比較

正確な採寸ができたら、次はその数値をもとに、ご自身の家族構成やライフスタイルに最適なサイズを選んでいきます。間口(幅)・奥行・高さ、それぞれに標準的なサイズや選び方のポイントがあります。

「広い方がいいだろう」と安易に決めると、かえって空間を圧迫してしまうことも。ここでは、サイズごとのメリットと、実際に選んだ人が感じた「後悔ポイント」を対策とあわせてご紹介します。

間口(横幅)サイズ別|メリット・後悔ポイントを一覧比較

間口は洗面台の印象と使い勝手を最も大きく左右します。ここでは代表的なサイズごとに、特徴を見ていきましょう。

間口サイズ 向いているケース メリット よくある後悔例
〜60cm 一人暮らし、セカンド洗面台、狭い空間 省スペースで設置しやすい、比較的安価 収納が足りない、水はねがひどい
75cm 夫婦、一般的な戸建て・マンション 製品の選択肢が最も豊富、バランスが良い 朝の支度で家族と時間が重なり混雑する
90cm ファミリー、2人同時に使いたい場合 作業スペースが広く収納も豊富 洗面所全体が狭く感じ、圧迫感が出た
120cm〜 大家族、二世帯、ホテルライクにしたい 複数人で快適に使える、デザイン性が高い 搬入経路を通らず設置できなかった

【〜60cm】コンパクト:一人暮らしやセカンド洗面台に

間口が60cm以下のコンパクトな洗面台(「幅450mm」など)は、限られたスペースを有効活用したい場合に最適です。

  • 後悔例:「収納スペースがほとんどなく、歯ブラシや化粧品が出しっぱなしで散らかってしまう」「ボウルが小さすぎて、顔を洗うたびに床が水浸しになる」
  • 対策:収納はミラーキャビネット(鏡の裏が収納になっているタイプ)や、壁に取り付ける棚などで補いましょう。水はねが気になる場合は、ボウルが深く、水栓が壁付けになっているタイプを選ぶと軽減できます。

【75cm】標準サイズ:最も製品が多くバランス重視派に

「洗面台 幅750mm」は、日本の住宅で最も多く採用されている標準的なサイズです。各メーカーからデザイン・機能ともに豊富な製品が発売されており、選択肢の多さが魅力です。

  • 後悔例:「一人で使うには十分だが、朝の忙しい時間に夫婦や親子で使うと、肘が当たったりしてストレスを感じる」
  • 対策:収納力を重視するなら、鏡の裏がすべて収納になっている三面鏡タイプがおすすめです。家族の生活リズムを考え、もし朝の混雑が予想されるなら、ワンサイズ上の90cmも検討してみましょう。

【90cm】ゆとりサイズ:2人並んで使えるファミリー向け

間口90cmになると、カウンターにゆとりが生まれ、2人並んでの作業もしやすくなります。お子様がいるご家庭や、朝の準備を効率的にしたい方におすすめです。

  • 後悔例:「広い洗面台に憧れて90cmを選んだら、脱衣スペースが狭くなってしまい、洗濯カゴを置くと足の踏み場もなくなった」
  • 対策:設置する前に、メジャーなどを使って実際に90cmの幅をシミュレーションし、通路幅が十分に確保できるか確認することが重要です。ショールームで実物のサイズ感を体験するのも良いでしょう。

【120cm〜】ワイド:ホテルライクな空間と最高の使い勝手

「洗面台 幅1200mm」以上のワイドサイズは、広々としたホテルライクな空間を演出できます。「2人並べるサイズ」としてダブルボウル(洗面ボウルが2つ)にすることも可能で、大家族でもストレスなく使用できます。

  • 後悔例:「夢のダブルボウルを注文したのに、搬入経路(玄関や廊下、階段)が狭くて部屋まで運べなかった」「予算を大幅にオーバーしてしまった」
  • 対策:大型の洗面台を選ぶ際は、製品サイズだけでなく、梱包された状態で搬入経路を通れるかを必ず事前に確認してください。また、製品本体だけでなく工事費も高額になる傾向があるため、詳細な見積もりを取り、予算計画をしっかりと立てましょう。

奥行きサイズ|40cm〜60cmで変わる動線と使い勝手の最適バランス

洗面台の奥行きは、40cm程度のスリムなものから60cm近いものまで様々です。奥行きは通路の広さに直結するため、慎重な選択が必要です。

  • 浅いタイプ(40cm台)
    洗面所が狭い場合に空間を広く見せる効果があります。ただし、ボウルも浅く小さくなるため、水はねしやすかったり、大きなものを洗いにくかったりするデメリットも。
  • 深いタイプ(55cm以上)
    カウンターに物が置きやすく、水はねしにくいのがメリットです。しかし、その分通路が狭くなり、圧迫感を感じたり、ドアの開閉に支障が出たりする可能性があるので注意が必要です。

高さサイズ|身長に合わないと腰痛の原因に?最適な高さの計算式

毎日使う洗面台の高さが身体に合っていないと、知らず知らずのうちに腰に負担がかかっていることがあります。

  • カウンター高さの目安
    使いやすいカウンター高さの目安は、「身長 ÷ 2」と言われています。

    • 身長155cmの方 → 高さ 約77.5cm(75cmの製品が目安)
    • 身長165cmの方 → 高さ 約82.5cm(80cmか85cmの製品が目安)
  • 後悔例:「夫の身長に合わせて高いものを選んだら、私が使うときに肘から水が垂れて床が濡れてしまう」「低すぎて、顔を洗うたびに腰をかがめるのが辛い」
  • 対策:ご家族で身長差がある場合は、主に使う方に合わせるか、中間的な高さを選ぶのが一般的です。お子様がいる場合は、踏み台を用意することで対応できます。ショールームで実際に立ってみて、無理のない姿勢で使えるか確認するのが最も確実です。

【STEP3】サイズが決まったら種類・機能を選ぶ|後悔しないための選択術

設置できる洗面台のサイズが決まれば、いよいよ具体的な製品選びです。ここでは、サイズによって選択肢がどう変わるのかを意識しながら、「種類」「収納」「水栓・ボウル」といった機能面を見ていきましょう。

洗面台の種類:ユニット・システム・造作、サイズで変わる選択肢

洗面台は大きく分けて3つのタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。

種類 サイズ自由度 費用 工期 メンテナンス性
ユニット洗面台 △(既製サイズ) ◎(安い) ◎(短い) ◎(楽)
システム洗面台 〇(組み合わせ) 〇(中間) 〇(中間) 〇(比較的楽)
造作洗面台 ◎(自由設計) △(高い) △(長い) △(素材による)

選べる間口サイズによって、現実的な選択肢も変わってきます。

  • 75cmなど標準サイズの場合:最も製品が豊富な「ユニット洗面台」が主流です。
  • 120cm以上のワイドサイズの場合:パーツを自由に組み合わせられる「システム洗面台」や、完全にオリジナルで作る「造作洗面台」の魅力が最大限に活かせます。

収納力:物の量から考えるべきキャビネットの選び方

「新しい洗面台にしたのに収納が足りなかった」という後悔は、非常に多いです。デザインだけで選ばず、まず「何を」「どれだけ」収納したいのかをリストアップしてみましょう。

  • ミラーキャビネット:鏡の裏がすべて収納になっている「三面鏡」タイプは、見た目はスッキリしながらも収納力抜群です。化粧品や歯ブラシなど、細々したものを隠して収納できます。
  • ベースキャビネット(本体下部):最近の主流は、奥の物まで取り出しやすい「引き出し」タイプです。一方で、昔ながらの「開き戸」タイプは、コストを抑えられたり、バケツなど高さのあるものを収納しやすいメリットがあります。

水栓・ボウル・素材:掃除のしやすさとデザイン性を両立するコツ

毎日使う場所だからこそ、デザイン性だけでなく、掃除のしやすさも重要なポイントです。

  • 水栓(蛇口):水栓の根元に水が溜まりにくい「壁付け水栓」や、ホースを引き出して使える「シャワー水栓」が人気です。蛇口の交換や選び方については、蛇口交換を自分で行う方法の記事も参考にしてみてください。
  • ボウル・カウンター:カウンターとボウルの継ぎ目がない「一体型」は、掃除が非常に楽でおすすめです。万が一、ボウルにひび割れが起きた際の対処法は、洗面ボウルのひび割れ・破損の原因と対処で詳しく解説しています。
  • 素材:傷や汚れに強く高級感のある「陶器」と、デザイン性が高く衝撃に強い「人工大理石(樹脂製)」が主流です。それぞれのメリット・デメリットを理解して選びましょう。

洗面台の交換・リフォームにかかる費用相場と注意点

理想の洗面台が見つかったら、次に気になるのは費用です。洗面台のリフォームは、本体価格だけでなく、さまざまな工事費がかかります。予算計画で失敗しないよう、事前に相場を把握しておきましょう。

【工事内容別】費用相場一覧と内訳

リフォーム費用は、どこまで工事を行うかによって大きく変わります。

  • パターン1:洗面台本体の交換のみ
    費用目安:10万円 ~ 25万円
    (内訳:洗面台本体代+既存台の撤去・処分費+新しい台の設置費+給排水管の接続工事費)

  • パターン2:内装工事も含む場合
    費用目安:15万円 ~ 35万円
    (上記に加え、壁紙(クロス)や床材(クッションフロア)の張り替え費用が5万円~10万円ほど追加されます)

  • パターン3:位置変更など大掛かりな工事
    費用目安:50万円以上
    (洗面台の場所を移動させる場合、給排水管や電気配線の移設工事が必要となり、費用は大幅に上がります)

【注意】これらはあくまで目安です。正確な費用は、専門業者による現地調査の上で見積もりを出してもらう必要があります。

費用で失敗しないための3つのポイント

  1. 「安すぎる」には理由がある
    極端に安い見積もりを提示する業者には注意が必要です。必要な工事が含まれていなかったり、後から高額な追加料金を請求されたりするケースもあります。

  2. 必ず相見積もりを取る
    1社だけでなく、2〜3社から見積もりを取りましょう。料金だけでなく、工事内容や保証、担当者の対応などを比較検討することで、納得のいく業者選びができます。

  3. 追加費用の可能性を理解しておく
    既存の洗面台を撤去した際に、壁や床の下地が腐食しているなど、予期せぬ問題が見つかることがあります。その場合、補修のための追加費用が発生する可能性があることを念頭に置いておきましょう。

【まとめ】後悔しない洗面台選びのための最終チェックと専門家への相談

ここまで、洗面台の測り方から選び方、費用について詳しく解説してきました。理想の洗面台選びは、単に製品を選ぶだけでなく、今の暮らしと将来の暮らしを見据えた「空間プランニング」そのものです。

最後に、契約前に必ず確認してほしいチェックリストと、困ったときに頼れる専門家への相談についてお伝えします。

契約前に確認!洗面台選び後悔回避チェックリスト

発注ボタンを押す前に、もう一度以下の項目をチェックしてみましょう。

  • 間口・奥行・高さ・全高の採寸は正確か?
  • ドアや洗濯機、窓など、周囲との干渉や動線は問題ないか?
  • 搬入経路(玄関・廊下・階段)は確保できているか?
  • 家族の身長に合った高さになっているか?
  • 収納したい物はすべて収まるか?(収納計画)
  • コンセントや給排水管の位置は問題ないか?
  • 見積もりの内容に不明な点はないか?(追加費用の可能性も確認)
  • 製品の保証内容や、業者のアフターサービスは十分か?

不安な時はプロに相談!信頼できる業者の見極め方

「自分で測ったけど、本当にこのサイズでいいか不安…」「配管のことがよくわからない」など、少しでも不安な点があれば、無理をせずプロに相談することをおすすめします。特に給排水管が関わる工事は、専門知識がないと水漏れなどの大きなトラブルに繋がりかねません。

私たち「洗面所専門チーム」は、洗面所のプロフェッショナル集団です。

  • 正確な現地調査と採寸:専門スタッフがご自宅に伺い、最適なサイズをご提案します。
  • 明朗会計:出張・お見積もりは無料です。作業前に必ず料金を提示し、ご納得いただいてから作業を開始します。
  • 24時間365日受付:お客様のご都合に合わせて、いつでもご相談いただけます。

24時間365日受付!無料見積もり相談はこちら

「まずはプロに採寸だけしてほしい」「うちの洗面所に合うサイズを提案してほしい」といったご相談も大歓迎です。洗面台のサイズ選びで後悔しないために、ぜひ一度、洗面所専門チームの無料見積もり相談をご利用ください。専門スタッフがお客様一人ひとりに最適なプランをご提案いたします。

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